アコヤ真珠の魅力

真珠
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今日はアコヤ真珠の魅力と背景を少しお伝えしてみようと思います。

アコヤ真珠はアコヤ貝から採れる真珠で、三重県伊勢志摩、長崎県宇和島、長崎県対馬などで養殖されています。

リアス式海岸の自然の多い地域で、山を綺麗にして良質なプランクトンが海に流れて、その海で真珠貝が養殖され、美しい真珠が生まれるとともに、真珠貝によって水も綺麗になるそうです。

1枚目の写真でもわかる様に、アコヤ貝は特有の美しい虹色のような干渉色のある繊細な色と輝きなので、真珠層も繊細な色と美しさです。

どの真珠も1ミリの中に、何千枚という真珠層がレンガのように重なっているのですが、その中でもアコヤ真珠の真珠層は繊細です。

アコヤ真珠は6ミリから8ミリの珠が多いです。というもの、2枚目の写真で見て分かるように、白蝶貝などに比べてアコヤ貝は小さいのです。9ミリや10ミリの大きな核はアコヤ貝の身体にとってかなり大きく、それ以上の核はアコヤ貝が死んでしまうことが多いのでほとんど作られていないそうです。

逆に、小さな真珠の核は数個入れるようなのですが、それも高度な技術が必要で、5ミリ以下の小さな真珠を作る養殖家の方が減っていてベビーパールも貴重になってきています。
 
通常、アコヤ真珠は調色(tinting)といって、おしろいのように真珠の色をわずかに整える処理がされています。その一方で、浜揚げしたあと、染み抜きの作業だけをしてそのままジュエリーにしているものを無調色といいます。

淡水真珠は1つの貝から大量に真珠を作れるものが多い一方で、アコヤ真珠は1つの貝から1つから数個で、海の水質管理など手間暇がかかります。養殖した中でも半分くらいは貝が死んでしまったり、真珠ができても装飾品になるレベルではなかったりするそうです。

アコヤ真珠の魅力は、その独特の美しい色やテリ、繊細な輝きだと思います。そして、日本の海で丁寧に作られている背景が愛おしく感じます。

アコヤ真珠の貝はボタンになったり、貝柱は食べたり、肉は肥料にしたりして、無駄にすることがないようにされているそうです。

今後、ケシパールや白蝶真珠、黒蝶真珠などのお話もしていきますね。そして、真珠養殖のことや、見るべきポイントなども、勉強しつつお伝えしていきたいと思います。

私はたとえイミテーションでも、ジュエリーとして素晴らしければ、どちらも素敵だと思うのです。ただ、それぞれのジュエリーや素材の背景や物語を知ることで、1つのジュエリーの深みや愛着が増すと思います。

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