ロゼ・リュネール代官山店内event
「できやよい ちいさな展覧会」 yayoi deki small exhibition
10月18日(水)から24日(火)12時から19時(最終日17時)
場所 ロゼ・リュネール代官山店 東京都渋谷区代官山町2-7-107
ロゼ・リュネール代官山店では、太田が一番最初に購入したアート作品のアーティスト、できやよいさんの小さな展覧会とコラボレーションスカーフとバンダナの展示販売をしています。
できやよいさんの作品には、彼女の空想の世界「ななかむらの住人」や愛おしいと思うたくさんの登場人物が、フィンガーペイントや細密画の中に埋めつくされています。中心がなく、どこを切り取っても1つの絵になるように小さな部位1つ1つが丹念に描かれ、全体のイメージを作り上げていくできさんの作品は、遠くから見た時は抽象的である一方で近づくと現れる小さなキャラクターの集まりが無限の世界を見せてくれます。彼女が生きる経験そのものを楽しむことで生み出した絵を見ることで、大事なものを思い出させてくれるようです。
(2023年新作 山梨の山々での夏の終わりの思い出を描いた絵 アクリル画)
このたび、できやよいさんとロゼ・リュネールの
コレボレーションのスカーフとバンダナハンカチを作りました。
できさんがスカーフにのために描き下ろしてくれた2023年の新作です。
青い海から登る黄色の太陽の上には、
ピンクの朝焼け、その中には、
できさんの今は亡き愛犬のパンディの背中に乗った
パンダや様々な動物たちのキャラクター。
反対側には不思議な妖精、車、花たち、
夢の中を歩く動物やはばたく鳥の頭上には、
薄紫の世界に浮かぶ月。
三日月からは愛犬パンディとミコちゃんが
真珠のブランコに乗っていて、
星空には夢の国の家に動物たちが楽しそうに暮らしてます。
上部にはキャラクターや花たちがとろけた青い宇宙。
パンディとミコちゃん、パンダやねこ、
私が飼っていた亡きうさぎのまりもが
宇宙船に乗って楽しそうに旅しています。
現実の向こう側にあるような夢の世界が
細かい筆で丹念に描かれており、
無数の夢の断片が1つの抽象的なグラデーションの絵画作品になっています。
2023年のお正月に会ったときに、夜明けのグラデーションの感じでスカーフの原画を描いてほしいことをできさんにおねがいしました。こちらは色のグラデーションの確認で送られてきた作品の途中経過。ここから数ヶ月かけて細かく描きこんでいって、作品が完成します。細かい筆の技術もさることながら、できさんの頭の中はどうなってるのだろう?と不思議なほどです。最初はできさんの代表作のような顔が並んだグラデーションをイメージしていましが、届いた完成作品は細密画になっていて、スカーフで折ったときに色々な色彩が見えるように考えられたものでした。
原画を元に、群馬県桐生市になる絹織物の工房で、16匁52cmの厚手の上質なシルク生地にプリント、国内でスカーフに縫製しました。原画の鮮やかな色合いを美しく再現することができました。
シルクスカーフの厚みと柔らかさのクオリティにはこだわったので、52cmの小さめのサイズながら色々な巻き方のアレンジができます。
結ぶことで様々な色彩が表に出てきます。2つに折って三角の部分の絵を大きく見せたり、バイアス折りにして長さを出して首に巻いたり、バッグに結んだりできます。そしてお家にポスターのように飾っても素敵です。
こちらがスカーフのバイアス折りです。
スカーフのアレンジはまた別の機会にブログでご紹介しますね。
10月19日、アーティストのできやよいさんが広島から代官山にやってきました。
できやよい(アーティスト)
YAYOI DEKI(JAPAN)
できやよいは1999年の水戸芸術館での「日本ゼロ年」展、2000年にはヴェネチア建築ビエンナーレ、作品集出版(リトルモア)、JUDY AND MARYや小泉今日子のアルバムジャケットデザインなど活躍してきました。その後、イタリアと日本を行き来し、現在、広島在住で作家活動を続けています。
1977年 大阪生まれ
1998年 第六回アートバナート優勝賞受賞
1999年「日本ゼロ年」展(水戸芸術館 水戸)
2000年 作品集「ちょうちょう」(リトルモア)出版
ヴェネチア建築ビエンナーレ出展
2003年 個展「にっぽんの、ななかむら」(キリンプラザ 大阪)
2007年 六本木クロッシング2007展(森美術館 東京)
2010年 個展「パイナップル」(東京 山本現代)
2017年 個展「Flags」(東京 山本現代)
コレクション
金沢21世紀美術館(石川)
高松市美術館(香川)
森美術館(東京)
高橋龍太郎コレクション