シルバーのお話(スケッチ:Rey Urban Sweden)(デコパージュスタッフ武田記事)

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7月ももう中旬となりました。
 今年は梅雨がほぼないまま真夏に突入したので、暑さに参っている方も多いのではないでしょうか。
 汗をよくかく季節、どんなジュエリーをつけようか迷ってしまいますね。

 今回は、よく聞かれるシルバーについてです。

■なぜシルバーは黒くなる?
銀は空気中に微量に含まれる硫黄化合物(主に硫化水素)と反応し、表面に黒い硫化銀(Ag₂S)を生成します。この反応は「硫化」と呼ばれ、湿気や温泉地、排気ガス、タバコの煙などに含まれる硫黄成分によって促進されます。特に肌に触れることで皮脂や汗に含まれる成分とも反応しやすく、日常的に使用していると徐々に黒ずみが生じる原因になります。

 基本的には毎回シルバー用クロスやメガネ拭きなどの布で拭いてから保管をおすすめします。たくさん汗をかいた日などは下記のお手入れもおすすめします。

■簡単なお手入れ方法
中性洗剤を使ったお手入れは、比較的軽度な汚れや黒ずみに効果的です。ぬるま湯に中性洗剤を数滴入れ、柔らかい布やスポンジで優しくこすります。細かい部分は歯ブラシで丁寧に洗い、水でよくすすいでから柔らかい布で水分を完全に拭き取ります。研磨剤入りの洗剤や硬いブラシは傷の原因になるので避けてください。

〈参考文献〉
「貴金属の科学」(石川光一 著、朝倉書店)
「化学の目で見る身のまわりの金属」(八田一郎 著、講談社ブルーバックス)

(※一般的なお手入れです。石付きのものや加工・特殊な装
飾のもの等のお手入れについては、必ずご購入店舗にお問合せ下さい。)

 90年代以降からは、シルバーの硫化を緩やかにできるような、黒くなりにくい合金や加工も発明されています。
 具体的にはArgentium Silver、プラチナシルバー、パラジウム入りスターリングシルバー(Silver928+Pd)などがあります。
 しかし、銀という金属の性質として全く黒くならないものはなく、それをケアするのもシルバーの楽しみ方といえそうです。

 アンティークやビンテージのシルバージュエリーは、敢えてピカピカに磨き過ぎず、落ち着いた色合いのまま楽しまれる方も多いです。
 シルバーは硫化の黒ずみの経年劣化含めて楽しめる、面白い金属ですね。

 ジュエリーに使われているそれぞれの金属の特徴を楽しみつつ、夏のおしゃれも
是非楽しんで下さい。

■Event
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□2025.7.19-21
有明骨董ワールド 
東京ビッグサイト南2ホール
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□2025.8.8-11
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“北欧買付新入荷フェア
STORY OF NORDIC”
→2025.8.15-17
神戸デコパージュ店舗へ巡回
.
□2025.8.20-26
“フランス展2025”
・NicolasCodron
・デコパージュ
・ロゼ・リュネール
名古屋タカシマヤ10階
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□2025.8.27-9.1
“素晴らしき時代マーケット”
阪急うめだ本店9階
デコパージュ

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