“哀愁は
ときに美しく花ひらく夜であり
砂の上のガラスです”
Pendant , Charm
アンドロメダの涙 Les larmes d'Andromède
(18ct gold, Vintage saphiret glass)
ある日、「古いサフィレットのルースが見つかりましたが、ジュエリーにしませんか?」と、アンティークやビンテージの素材がたくさん眠っているパリの倉庫から連絡がきました。
送られてきた写真は、1930年ごろの箱から出てきた、裏にフォイルが貼られていなくても美しい水色やピンクのサフィレットのルースたち。
すぐに日本に送ってもらい手にしたときには美しい色と透明感に驚きました。
ルースでみたときは薄い色かもしれないから戦後のサフィリーンかな?とも思ったのですが、入っていた箱の年代や、金属枠にセッティングしたときの色の濃さを見て、戦前のサフィレットだと感じました。
当時はコスチュームジュエリーの素材だったので、メタルにセッティングされているものが多く指輪はあまり残っていません。
年代を経て生き残った、美しく貴重なサフィレットを、宝石と同じようにシルバーや18金、ダイヤモンドを合わせてジュエリーにしました。
アンドロメダの涙と光
Les larmes d'Andromède et lumière
(18ct gold, Vintage saphiret glass、Rosecut Diamond)
サフィレット(アンティークサフィレット)は、チェコで1900年代初頭までに作られた変色ガラスの名称です。ラベンダーがかった淡いピンク色をしていて、角度によってブルーやグリーンに見えます。現在は製造方法が不明です。
「アンドロメダの涙」
ギリシャ神話に登場するエチオピアの王ケフェウスとカッシオペイアの娘、アンドロメダ。
彼女が海辺の岩に縛り付けられ怪物のにささげられたとき、英雄ペルセウスが上陸して怪物を殺し、アンドロメダを救って彼女を妻としました。
アンドロメダはペルセウスとともにギリシアで暮らし、死後はペルセウス、ケフェウス、カッシオペイアとともに星座となったそうです。
サフィレットの青からピンクの色の変化に、悲しみの涙から喜びの涙へ変わりますように、という願いをこめて「アンドロメダの涙」と名付けました。
Spica
スピカ フープピアス
シルバー925、18金
乙女座の中で1番明るい星「穂先」を意味するスピカ。原義は「尖ったもの」だそうです。六角のフォルムと、スパイクのような尖ったデザイン、繊細なミル打ちのピアスです。
ロゼ・リュネールの惑星チャームペンダントを付けることができるようになつわています。
ローズカットダイヤモンドや、トリリントカットのダイヤモンドと合わせているサフィレットは1点、
または数個だけ倉庫から出てきたルースです。ほぼ一点物のユニークピースが中心です。
フランスの倉庫から、今度は欠けてしまったり、割れてしまったサフィレットのルースが見つかりました。
そのままでは使うことができないルースを、生き返らせてジュエリーにすることを考えています。
この続きはまた。ロゼ・リュネールとサフィレットの物語は続きます。